イームズのシェルのマウント修理についての話

追記 現在新規の修理持ち込みは承っておりません。


最近ヴィンテージシェルチェアの修理依頼が多いです。繁盛期になると修理や張替の依頼が多くなのですが、引っ越しとか掃除とかの関係で「よし!ついでに修理するか!」って気持ちになるのでしょうかね。



シェルチェア修理の一番多い症状が写真のマウント(黒く丸いやつ)の外れだと思います。
先に言いますとこの写真は外れたマウントを再接着したものです。

この箇所はもろに荷重がかかる部分なので、ふとした拍子で外れやすいです。
座るときに長い間水平ではなく斜めに座ったり、船漕ぎしたりするとよりダメージが蓄積されます。
・・・椅子の船漕ぎって今でも言いますよね?

中にナットが入っていますが、黒い部分は全てゴムなので経年劣化が起きやすく、古いものだと硬化して割れてきたりもします。これはある程度しょうがないですが。

あと気を付けなければならないのがショップ選びです。

例えばヴィンテージのシェルとエッフェルベースを合わせようとすると、穴の位置が全然合わないことがあります。ベースやマウントの位置に個体差があるので仕方のないことなんですよ。
このままだと販売できないので、普通は別の手段をとります。

ですが、たまに持ち込まれる修理品に、元の位置にマウントを付けると明らかにベースと穴の位置が合わないって物があります。
販売する時にそれは頑張ってマウントの位置までベースを曲げて付けたのでしょうね。
その場合マウントに掛かる不可は半端ないので結構速く外れたりします。
あと、最初からガタツキがかなりあるはずです。
売ってあとは知らね。って感じですかね。

そうならないようにちゃんと信用できるショップで購入されるのが良いですよ。


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