ダネーゼの話 2016/5/25

今日はですね、そもそもDANESEってなに?という話をします。
イタリアのメーカーではあるのですが、ちゃんとストーリーを知っておいた方が良いですよね。
世代が一周して、知らない人も多くなってきましたからね。
価値を知ってもらって市場を広げるのが大事です。何度も同じこと書いてますけど。


長いです。全部読んでくれる人いるでしょうかね。


DREAM DESIGN No.7直撮り 情報もこの雑誌から 一番よくまとめられています
DANESE(ダネーゼ)はブルーノ・ダネーゼとジャクリーン・ヴォドツが1957年にイタリアのミラノ市のサンフェデーレ広場にオープンしたショップの名前でもあるんですよ。ショップダネーゼ。

1955年にブルーノ・ダネーゼが友人のアーティスト、フランコ・メネグッツォと陶芸のワークショップを設立しようとミラノにやってきたことから始まります。
1956年にブルーノは、ジャクリーンと結婚をして、共にダネーゼ社を創業する決意をします。
そのジャクリーンの紹介でブルーノ・ムナーリとダネーゼは出会います。

ブルーノ・ムナーリはすでに広告やアートで世界に名を知られるクリエイターで、若きダネーゼ夫妻はムナーリから多くのことを学んだそうです。
陶器のショップを考えていた夫妻は、ムナーリの提案により、ダネーゼの企業理念を決定しました。
1957年にオープンしたショップダネーゼは、ムナーリの作品と陶器のコレクションを販売したそうです。
そこからムナーリの紹介でエンツォ・マーリと出会い、同じ思想を共有できるパートナーとして最後までムナーリとともにダネーゼの看板デザイナーと活躍しました。


ここからクワノトレーディングさんのHPから引用します。

DANESEがデザインの世界において、注目を浴び続ける理由。そこにはダネーゼ夫妻によるファッションとしての大量消費に舵を任せない、頑なまでの商品哲学がありました。「人間は生まれてからいつもモノと関わり合いながら生きている。だからこそ、モノは私たち人間にとってもっとも身近な存在であり、非常に重要な意味をもっている」とのダネーゼ氏の言葉に集約されています。この哲学に形を与えたのが、ブルーノ・ムナーリやエンツォ・マーリに代表されるアーティストたちです。DANESEの商品はこのようなアーティストによる素材と美の探求と、それを精巧に形にする職人の技術、ダネーゼ夫妻による“長く使い続けられる良品を”という消費者としての対話が生み出したという点で、企業とインダストリアルデザイン、アーティスト、消費者がつながった希有な成功例の賜物でもあるのです。

このように理想高く活動を続けたDANESEですが、時代は大量生産・大量消費へと向かい、「長く使い続けられる良品を」という、DANESEの生産スタイルは消費のサイクルから徐々にかみ合わなくなっていき、1991年、ダネーゼ夫妻によるDANESEのショップは惜しまれつつも、閉鎖されてしまいました。
引用元 http://www.kuwano-trading.com/products/danese/about.html

最後を補足します。

1989年に米仏の多国籍企業グループから傘下に入らないかという打診があったとき、ダネーゼ夫妻は新しい展開の可能性を試みようとしました。
しかし、実際に傘下に入って活動してみると、モノづくりの考え方がまったく相容れないものであることが露呈し、協力関係はわずか二年で破たんしました。
このときダネーゼ夫妻は一つの時代が終わったことを実感し、活動に終止符を打つことを決断したそうです。

一旦ここでダネーゼは終わるのですが、夫妻はすぐに財団を設立しました。
活動をアーカイブにするためです。

それから9年後の2000年にカルロッタ・デ・ベビラックァがディレクターに就き、ミラノサローネでダネーゼの復活が発表されました。新生ダネーゼ。

ベビラックァは「長く生き続けるものを作る」という精神、「ものそのものの美しさ」を大切にする姿勢、生産から破棄されるまで、製品が正しいプロセスを持つというダネーゼの伝統を情熱とともに理解し、継承したいと謳いました。

2001年から新作を発表し、現在に至ります。

以上。


これでもかなり説明を減らして書きましたが、なんとなくでもダネーゼがどんなものか伝われば。

ダネーゼの目的は、製品によって良質な空間が生み出されることです。


背景を知るとより価値が伝わりますよね。


case study shop nagoya
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